インドネシア現地ニュース紹介ブログ

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メガワティ元インドネシア共和国大統領、ジョコウィの首都移転に「忠告」

こんにちは。インドネシアブログの更新です。
前回、前々回と、インドネシアの首都移転計画についてのニュースを取り上げています。今回も少しそれに関連したものになります。

 

ニュースのタイトルにもある、メガワティ(Megawati)氏とは、皆さんご存じでしょうが、インドネシア共和国初代大統領スカルノ氏の長女にして、本人も第五代大統領として国政を担った人物であります(もちろん、デヴィ婦人の娘ではありませんょ)。

 

2002年にバリ島で大きな爆破テロがあったことについて、記憶にあるかたもいらっしゃるかもしれませんが、その前後の対応などもパッとしない感じで、なんとなくリーダーシップのなさというか、頼りなさみたいなものが透けてしまいました。

 

その後の大統領選では、スシロ・バンバンユドヨノ氏に2度も敗れてしまっているので、今は外交の舞台で目にすることは全くといっていいほどありませんが、インドネシア国内では様々なメディアに登場してご意見を述べられています。それに、メガワティ氏自身は大統領再選を虎視眈々と狙っている、というようなことは様々なところで言われています。また、現インドネシア共和国大統領であるジョコウィドド大統領の所属政党「闘争民主党(Partai Demokrasi Indoneisa Perjuangan)」の党首でもあります。

 

 ということで、その党首であるメガワティ氏が、ジョコウィドド氏の推進する東カリマンタン遷都計画に警鐘をならします。そんなに目新しい意見を言っているわけではないのですが、超簡単にまとめると「政治、経済、産業などをゴチャ混ぜにして持ってきてしまうと、ジャカルタの二の舞になるわよ!」的なものです。

 

闘争民主党党首として、同党からの大統領選候補者にジョコウィドド氏(現大統領)を「最終的」に選んだのはメガワティ氏ですから、このように国政の様々な局面でコメントしたりするわけです。インドネシア国内メディアでのメガワティ氏の出現率はかなり高いです。

【メガワティ ジョコウィの首都移転について繰り返し忠告】

テンポドットコム ジャカルタ

インドネシア共和国第五代大統領、メガワティ・スカルノプトリはジョコウィ大統領の進める東カリマンタンへの首都移転について、長期的、継続的な開発計画を十分に練ったうえで決断することが望ましいと考えている。

 

「(首都移転を)政府が決断するのであれば、本気で取り組まなければならない。長期的に見るべきだ。」2019年8月28日、メガワティは文書でコメントしている。

 

ジョコウィ内閣は首都のレイアウトについて、今の乱雑なジャカルタ首都特別州を繰り返さないよう、コンセプトを慎重に検討するべきだ。

首都を経済の中心地にしてはならない。政治の中心、ビジネスの中心、工業の中心などをごちゃ混ぜにしてはならない。

「そうなってしまえばジャカルタと同じ、メガロポリタンとなってしまう。」

インドネシア闘争民主党党首メガワティ氏は綴っている。

 

また、東カリマンタン州は鉱物資源等も豊富なことからAMDAL(analisis mengenai dampak lingkungan)、つまり、周辺環境に関する分析結果を十分に考慮する必要がある。

「Go greenで進めるのであれば本気で取り組まなければならない。首尾一貫できるかどうか、ということである。」と述べている。

 

先の月曜日、ジョコウィ大統領は、インドネシア共和国の首都について、東カリマンタン州のPenajam Paser Utara県と、Kutai Kartanegara県の一部に動かすことを公表した。

 

「Kabupaten Penajam Paser県の一部、Kutai Kartanegara県の一部については、すでに十分な関連インフラを有すること、政府がすでに18万ヘクタールもの土地を所有していることから、新首都に理想的なロケーションである。」ジョコウィドド大統領は、月曜にジャカルタの大統領宮殿で述べた。

nasional.tempo.co

【Megawati Mewanti-wanti Jokowi soal Pemindahan Ibu Kota】

TEMPO.CO, Jakarta - Presiden Kelima RI Megawati Soekarnoputri mengharapkan keputusan Presiden Jokowi ihwal pemindahan ibu kota ke Kalimantan Timur (Kaltim), benar-benar dengan perencanaan yang matang. Rencana itu juga harus mempertimbangkan kesinambungan pembangunan jangka panjang.

 

"Pemerintah kalau sudah memutuskan sesuatu, harus komitmen. Tolong dilihat dengan baik untuk jangka panjang," kata Megawati lewat keterangan tertulis pada Rabu, 28 Agustus 2019.

 

Pemerintahan Jokowi, ujar Megawati, harus benar-benar merancang konsep tata ruang ibu kota baru dengan seksama, agar kesemrawutan seperti di DKI Jakarta tidak terulang kembali.

 

Ibu Kota, ujar dia, juga tidak boleh didorong menjadi pusat ekonomi alias tidak boleh dicampur adukkan antara kota pemerintahan, kota bisnis, kota manufaktur, dan lain-lain. "Nanti sama saja dengan Jakarta, jadi kota megapolitan," ujar Ketua Umum Partai Demokrasi Indonesia Perjuangan ini.

 

Pembangunan ibu kota baru, ujar dia, juga harus memperhatikan analisis mengenai dampak dan lingkungan atau Amdal. Terlebih, ujar dia, Kalimantan Timur terkenal kaya dengan tambang dan mineral. "Kalau mau go green, ya komitmen. Mau konsekuen atau tidak? Kan itu," ujar dia.

 

Senin lalu, Presiden Jokowi mengumumkan ibu kota negara Republik Indonesia akan dipindahkan dari Jakarta ke sebagian wilayah Kabupaten Penajam Paser Utara dan Kutai Kartanegara yang terletak di Provinsi Kalimantan Timur.

 

"Lokasi ibu kota baru yang paling ideal adalah di sebagian Kabupaten Penajam Paser Utara dan sebagian Kutai Kartanegara karena sudah punya infrastruktur yang relatif lengkap dan pemerintah punya lahan seluas 180 ribu hektare," kata Jokowi di Istana Negara, Jakarta pada Senin lalu.