インドネシア首都移転の話
こんにちは。超久しぶりのインドネシアブログの更新です。
（特に理由もないのですが、大分サボってしまいました。）
今回は、ジョコウィドドインドネシア共和国大統領が勢力的に取り組む首都移転の話。
インドネシアに住んでいらっしゃった方とか、出張で行かれたことがある方なら誰でも知っている話で恐縮ですが、インドネシアは過密問題がかなり深刻です。
約2億6千万人の人口のうち半分、つまり約1億三千万人の人口が、なんと日本の約三分の一しかないジャワ島に住んでいる、ということになっています。日本と比較してみても、いかに狭い所に人間が集中して住んでいるか、ということがわかるかと思います。
ということで、かねてから交通渋滞、大気汚染、環境汚染など、ありとあらゆる都市問題が増幅を続けている状況でしたので、この首都移転の話で、今後インドネシアがどう変わっていくかがまた楽しみになってきます。
さて、ニュース訳を見ていただければわかるのですが、賛成している人もいれば、反対している人もいる、ということで当たり前ですが賛否両論。
仕事がなくなるから嫌がる人、環境汚染や首都過密問題の視点から賛成する人、そしてこの国で開発が絡めばセットで出てくる汚職の話を気にする人など。
さて、ニュースに入ります。
首都移転に際し、住民たち、ジャカルタにとどまりたい
TEMPO CP ジャカルタ
ジョコウィこと、ジョコ・ウィドド大統領は首都をカリマンタン島に移転する意向を明確にしている。このジョコウィ大統領の計画に対しては、ジャカルタ住民からは様々な意見がある。
たとえば、北ジャカルタ・プリオク港の住民、Arif Hidayat（45）は諦めを感じている。賛成反対ということより、むしろ首都移転が行われた場合に、ジャカルタが衰退しないことを望んでいる。「本当の所は賛成していない。ただ政府がそうするのであれば諦めるしかないし、ジャカルタが衰退さえしなければいいと考えている。」
Arifは2019年8月17日（土曜）語った。
Ojekのドライバーとして働いているある男性は、首都が移転された場合、ジャカルタが衰退して仕事が減ることを心配している。なぜなら、Ojekを利用する大部分の客は企業等の従業員だからである。
「ジャカルタが閑散となれば、その後カリマンタンが賑やかとなる。しかし首都が移転されたとしても、自分はジャカルタにとどまるつもりです。というのも家族、家族や妻もみんなここにいるし引っ越したくありません。」と語った。
反対に、首都の移転を支持する住民もいる。例えば、北ジャPemindahan Ibu Kota, Warga Jakarta: Kami Betah, Tak Mau PindahカルタKelapa Gadingの住民であり、民間会社に勤めるKiky氏は、ジャカルタの過密問題が緩和するとの理由で首都移転に賛成している。
「私は賛成ですよ。ジャカルタはすでに過密しすぎているし、すべてがジャカルタに集中しているのはよくありません。」と話す。
Kity氏は、首都の移転によって、少なくともジャカルタの公害や過密問題を緩和することができるが、そうしなければ、それらのはさらに深刻化すると考えている。
もし首都移転が行われるとすれば、その仕事は十分に監督されなければならない。個々が責任を回避するようなこと、遊び半分のような仕事ではならない、とKity氏は考えているのである。
Pemindahan Ibu Kota, Warga Jakarta: Kami Betah, Tak Mau Pindah
TEMPO.CO, Jakarta
Presiden Joko Widodo atau Jokowi menegaskan akan melakukan pemindahan Ibu Kota negara ke Pulau Kalimantan. Berbagai tanggapan warga Jakarta terhadap rencana Jokowi tersebut. Arif Hidayat, 45 tahun, warga Tanjung Priok, Jakarta Utara, mengaku pasrah.
Bukan karena setuju atau tidak setuju, melainkan dia hanya berharap jika pemindahan Ibu Kota dilakukan Jakarta tidak terpuruk. "Sebenarnya saya tidak setuju, tapi kalau pemerintah mau, saya pasrah saja asal Jakarta tidak terpuruk," ujar Arif, Sabtu, 17 Agustus 2019.
Pria yang berpropesi sebagai pengemudi ojek online itu khawatir Jakarta akan sepi jika Ibu Kota dipindah. Selain sepi dia juga takut lapangan pekerjaan menjadi sulit. Karena dia mengaku sebagian besar pelanggannya yang order ojek online rata-rata pegawai kantoran.
"Jakarta jadi sepi kali ya, yang ramai nanti malah Kalimantan. Tapi biarpun Ibu Kota dipindah saya tetap di sini aja. Soalnya keluarga, anak istri semua di sini, nggak mau pindah saya," kata dia.
Pemindahan Ibu Kota didukung warga lain. Kiky, sebagai contoh. Warga Kelapa Gading, Jakarta Utara, yang bekerja seagai karyawan swasta itu mengatakan sangat setuju Ibu Kota dipindah dengan alasan untuk mengurangi kepadatan Jakarta.
"Aku setuju sih. Memang Jakarta udah terlalu padat, enggak baik kalau semua terlalu fokus di Jakarta," katanya saat ditemui di Mall Kelapa Gading.
Menurut dia, dengan pemindahan Ibu Kota setidaknya bisa menjadi solusi mengurangi kepadatan dan polusi di Jakarta. Karena kalau tidak sekarang takutnya Jakarta akan lebih parah lagi.
Kiky berharap, jika pemindahan Ibu Kota dilakukan maka harus benar-benar diawasi pengerjaannya. Tidak dengan main-main untuk menghindari oknum-oknum yang tidak bertanggung jawab.
