インドネシア現地ニュース紹介ブログ

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アンコールワットに勝てないボロブドゥール寺院のこと!

こんにちは。インドネシアブログを更新します。

今日はちょっとした観光の話題になります。

 

カンボジアの有名な観光地といえばアンコールワットですよね。

ロケーションとしては、カンボジア北部のシェムリアップ国際空港から近いところにありますよね。

 

それで、インドネシア側の観光省大臣がこのアンコールワットと、インドネシアのボロブドゥール寺院を比較して、訪問外国人観光客数が負けている、ということを話しています。

 

大臣によると、アンコールワットは年間250万人に対して、ボロブドゥールは25万人ということで、圧倒的にアンコールワットに負けている、危機的な状況、ということらしいのです。で、さらに大臣が言うのはボロブドゥールについては最寄りの空港からも遠いことも原因の一つだ、というような立地の問題も指摘しています。

 

ボロブドゥールの最寄り空港である、アディスチプト国際空港(Bandara Internasional Adisucipto)は、ジョグジャカルタ特別州(Daerah Istimewa Yogyakarta)という特別州にありますが、ボロブドゥールそのものは、中部ジャワ州(Jawa Tengah)にありまして、車では概ね一時間半?くらいの距離なので、確かに遠いと言えば遠いのです。

 

さらに、このアディスチプト国際空港は古くて小さい空港なので混雑空港になってしまっています。ジャカルタから概ね1時間くらいのフライトになりますが、遅延の頻度も高いですし、着陸直前に空中旋回が長いことでも有名(お友達談)とのことです。ちなみに私が訪問したときも確かにそうでした。

 

それで、近々、ジョグジャカルタには新空港の建設が予定されているのですが、その空港でさらなる外国人観光客を期待したいね、っていうニュースだったんです。

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 そういえば、さっきからジョグジャカルタのことを、「ジョグジャカルタ特別州」っていう呼び方をしてたと思うんですけど、インドネシア国内には、「特別州」とよばれている(呼ばれていた)州がいくつかあるのです。それは以下の五つ(確か!)。

ジャカルタ首都特別州

ジョグジャカルタ特別州

・パプワ特別州

・西パプワ特別州

アチェ特別州

「特別州」になると、具体的にどのような権限が他の州と違うか、ということについては当方は勉強不足により知らないので説明できませんが(ゴメンナサイ)、「特別州」になっているところは、スマトラ島しかり、パプワ島しかり、かねてから独立問題を抱えているところが多いです。

 

アチェ特別州」もその一つで、長らく独立問題を抱えて中央政府と現地の独立派武装勢力が争っていた地域であります。ただ、この地域は、2004年の地震と大津波において深刻に被災した地域です。当時の大統領、スシロ・バンバン・ユドヨノ氏が強力に支援を行ったかことをきっかけにお互いの歩み寄りがあり、今では和平協定が結ばれているという状況です。

 

「パプワ」の2州については、依然として難しい独立問題を抱えている地域でもあります。

 

さて、「ジョグジャカルタ特別州」は、そういったところとは状況が若干ちがっていて、古くからの王政がのこった(残れた)地域で、共和国内で唯一、王様(スルタン)が州知事を務めることが認められているという、まさにインドネシア国内では「特別」な州なんですよ(なぜ、ジョグジャカルタだけ王政が残ったか、ということについては、長すぎるので、また気が向いたときにでも…)。

 

しかし、確かにボロブドゥールは負けているのかもしれないけども、インドネシアには特A級の観光資源、観光地を抱えてるんだからいいんじゃないかな~

とか、思ってしまいましたけど。では記事の本文に入ります。

www.beritasatu.com

ボロブドゥール寺院、アンコールワットより人気下回る

2019年2月13日(水曜)西インドネシア時間23時29分

ジャカルタ Beritasatu.com

観光大臣のArief Yahyaはボロブドゥール寺院を訪れる世界の観光客が危機的な状況であると述べた。ボロブドゥール寺院を訪れる観光客は、カンボジアアンコールワットを訪れる観光客の数字を大きく下回っている。

 

観光省のデータによると、ボロブドゥール寺院を訪れる外国人観光客は平均年間250,000人、その一方、アンコールワットは年間250万人である。

 

「ボルブドゥール寺院はアンコールワットに大きく引き離されている。私たちは25万人の外国人観光客。カンボジアから戻ったばかりの副大統領(ユスフ・カラ)によれば、アンコールワットは250万人で、ボロブドゥール寺院の10倍である。何が原因なのか?それは空港である。」とArief Yahya氏はジャカルタで述べた(2月13日)。

 

ボロブドゥールを訪れる外国人観光客の低迷の原因となっているのは、150万人しか収容することができないジョグジャカルタのアディスチプト国際空港である。また空港からボロブドゥール寺院までは非常に遠い。

 

ジョグジャカルタ特別州Kulonprogo県の新空港建設がボロブドゥールを訪れる観光客を押し上げるための有効な策となることが望まれている。(終)

 

原文>>

Candi Borobudur Kalah Populer dengan Angkor Wat

Jakarta, Beritasatu.com - Menteri Pariwisata Arief Yahya mengatakan jumlah wisatawan mancanegara yang berkunjung ke Candi Borobudur berada dalam kondisi kritis. Jumlah wisman ke Borobudur jauh di bawah jumlah yang datang ke Angkor Wat, Kamboja.

 

Data Kementerian Pariwisata, rata-rata jumlah wisman selama setahun di Candi Borobudur adalah 250 ribu. Sementara jumlah wisman di Angkor Wat selama setahun mencapai 2,5 juta orang.

 

"Borobudur kita kalah jauh dari Angkor Wat. Kita hanya 250 ribu jumlah wismannya, karena Pak Wapres (Jusuf Kalla) baru dari Kamboja, jadi beliau hapal sekali. 2,5 juta, 10 kali lipat. Apa masalahnya? Bandara," kata Arief Yahya di Jakarta, Rabu (13/2).

Salah satu faktor turunnya jumlah kunjungan wisman ke Borobudur yakni fasilitas

Bandara Adi Sucipto Yogyakarta yang hanya mampu menampung 1,5 juta orang. Akses dari bandara menuju Candi Borobudur juga cukup jauh.

 

Pembangunan bandara baru di Kulonprogo, Yogyakarta, diharapkan dapat menjadi solusi untuk meningkatkan jumlah wisman ke Borobudur.(FIN)