インドネシア現地ニュース紹介ブログ

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インドネシア首都移転有力候補、東カリマンタンの優位性について、国語「インドネシア語」と、地方語の関係について

こんにちは。ここ最近日本は何やら雲行きが怪しいですが、こちらでは引きつづきインドネシアの現地ニュースを紹介する予定です。

 

今日は、先日の続きですが、インドネシアの首都移転先の有力候補として、東カリマンタン島が言及されています。

 

「カリマンタン島（Pulau Kalimantan）」というのはインドネシア語での呼び方であって、英語等では「ボルネオBorneo（ボルネオ）島」と言うらしいですね。私は大変恥ずかしながら、初めてインドネシアに上陸するまで、この島の存在そのものを認知していなかったので、最初から「カリマンタン島」だと思っていました。

 

この島は3つの国が共存していて、東部からの大部分はインドネシア、西部にマレーシア、そして面積的にはかなり狭いですが、ブルネイがありますよね。

 

今の「インドネシア共和国」の領土イメージは最終的には太平洋戦争後にできあがっていて、インドネシア共和国になる前からそれぞれの地域にそれぞれの言語が存在していました（今でもしています）。例えばそれは、ジャワ語、スンダ語、マドゥラ語、などなど、今でも数千万人単位で言語人口がある言葉もあります。

 

しかしインドネシアではこういった話者の多いジャワ語、スンダ語などが話者数が多くてパワーのある言語が国語になることはありませんでした。ジャワ人でもスンダ人でもない、「インドネシア人」がそれぞれの民族がの文化、宗教、言語の多様性を維持しながら一つの共通語を持つというかたちで「インドネシア語」が共通語として浸透してきました。

 

（ちなみに、これは宗教的にも似たようなものがあって、インドネシアではイスラム教信者が9割を超えるほどなのですが、それでも「国の宗教」というものはありません。それぞれが、それぞれの信仰を持つことが尊重されています。）

 

こういった「地方語」は"Bahasa(言葉) daerah(地域)"と呼ばれ、"Bahasa(言葉) Nasional(国)"と対になっています。この「地方語」は、この国の憲法上でも、その存在を認められています。ちょっと抜粋します。

"Negara menghormati dan memelihara bahasa daerah sebagai kekayaan budaya nasional."

「国はそれぞれの地方語を国の文化的財産として敬意をもって維持する。」

というような意味です。

 

そしてインドネシア語そのものについては、以下のとおり規定します。

"Bahasa Negara ialah Bahasa Indonesia"

「国語はインドネシア語とする」

 

今回はそんなことで。ニュースに入ります。

ニュースでは、今般インドネシアの首都移転先として有力視されている東カリマンタンについて、どの辺が適してるのか？みたいな点をKOMPASニュースの視点でポイントを説明しています。基本は、当サイトの過去記事のパッチワーク感がありまあすが、話題としては面白いので、翻訳します。では、どうぞ。

www.kompas.com

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首都移転、東カリマンタン5つの優位性について

首都移転地がついに明らかになった。農地区画大臣Sofyan Djalilはインドネシアの新首都は東カリマンタンであると述べた。「東カリマンタンで間違いない。」とSofyan大臣は2019年8月22日、ジャカルタにある経済担当調整省舎で述べた。

担当当局は、土地の確保が確実にできるまでは詳細地を明かさないとして、新首都に関する会議を非公開としていた。その後、東カリマンタンが有力候補として選ばれた。

 

  1. インフラがすでに十分整っている

すでにコンパスドットコム（本ニュースサイト）にて2019年5月7日に報じたとおり、ジョコウィ大統領は、東カリマンタン州には、すでに国際空港、港湾、高速道路等のインフラがある、と述べている。「つまりその意味は、（首都を東カリマンタン州に移すと）多くの建設コストを削減できるということである。」ジョコウィドド大統領は、2019年5月7日（火曜）にKutai Kartanegara県、Samboja郡、Bukit Soehartoを視察した際に述べていた。その他の都市だと、バリクパパン、サマリンダにも空港があり、新たに建設の必要がない。

 

  1. 東カリマンタンには適切な競技（スポーツ）施設がある

インフラのみならず、東カリマンタンには3つの国際スタジアムがある。本ニュースサイト上でも、2019年5月8日に、東カリマンタンの国際的な競技大会開催にも耐えうる競技場をいくつかまとめて紹介している。まずはサマリンダにあるPalaranスタジアムである。このスタジアムは2008年より稼働している。正確にはサマリンダで開催されたPekan Olahraga Nasional（インドネシアで4年に1回開催される国体）の時からである。続いて、Kutai Kartanegara県TenggarongにあるAji Imbutスタジアムである。2011年に開業したこのスタジアムは、3万5千人の観客を収容するキャパシティをもつ。これ以外にも東カリマンタン、バリクパパンには四万席の観客席をもつBatakanスタジアムがある。このスタジアムのデザインはロンドンにあるエミレーツスタジアムに似ていると言われている。

  1. 社会的な衝突が少ない

本ニュースサイトで2019年5月7日掲載されているが、ジョコウィ大統領は首都のための調査はインフラ面、社会的、社会政治的な観点からも十分調査する必要があると述べている。東カリマンタン州のHadi Mulyadi副州知事は、東カリマンタンの社会は元来民族的にも均一ではなく、さらに宗教的に多様であるにも関わらず、深刻な社会的な衝突に発展することがないと述べている。

 

  1. 十分な土地があること

東カリマンタン州知事のIsran Noorは、新首都のための土地の用意について、東カリマンタンは十分確保できると説明している。これについても、本サイト2019年8月2日の記事で述べている。現在では、すでに、約6万8千ヘクタールの十分な土地を確保しており、このことはすでに中央政府に報告されている。この土地は東西地域に拡大することが可能である。拡張面積は20万ヘクタールにもなり、地権者問題もない。さらに知事はカリマンタンへの首都移転計画はインドネシア中央政府ためにもなる、と説明している。 

  1. 災害リスクも低い

土砂崩れ、崩落、から地震まで、地理学上からも東カリマンタンは災害リスクが低い。しかしながら、気象気候地球物理庁・地震津波情報長のDaryonoによれば、カリマンタンは完全に地震のリスクがないわけではないとのことである。

「カリマンタンにおいて地震が発生しないとは言い切れない。実際には2006～2008年にかけて導入した地震監視設備によると、カリマンタンでも地震活動は見られる。」と2019年7月31に本サイトの記事上で述べている。

 

インドネシア語＞＞＞

Dipindah, Ini 5 Keunggulan Kalimantan Timur sebagai Ibu Kota Baru

KOMPAS.com - Teka-teki lokasi pemindahan ibu kota baru di Kalimantan akhirnya terungkap. Menteri Agraria dan Tata Ruang (ATR) Sofyan Djalil menyebut lokasi ibu kota baru Indonesia itu berada di Provinsi Kalimantan Timur (Kaltim). "Iya, Kaltim benar," ujar Sofyan di Kantor Kementerian Koordinator Bidang Perekonomian, Jakarta, Kamis (22/8/2019). Namun pihaknya mengunci rapat di mana persisnya lokasi ibu kota baru tersebut. Dia tidak ingin membocorkan mengenai lokasi pasti sebelum memastikan ketersediaan lahan. Lantas, apa saja keunggulan Kalimantan Timur (Kaltim) hingga dipilih sebagai Ibu Kota baru. Berikut kelebihannya:

 

  1. Kondisi infrastruktur dinilai sudah cukup lengkap

    Seperti diberitakan Kompas.com, Selasa (7/5/2019), Presiden Jokowi menyebutkan di Kaltim sudah ada infrastruktur berupa bandara internasional, pelabuhan laut, dan tol. "Artinya, itu akan menghemat banyak biaya," kata Jokowi ketika meninjau kawasan Bukit Soeharto di Kecamatan Samboja, Kabupaten Kutai Kartanegara, Selasa (7/5/2019). Presiden, sangat mendukung pemindahan Ibu Kota di Kalimantan Timur lantaran berada di tengah lintasan tol Samarinda-Balikpapan. Kota lainnya, di Balikpapan ada bandaranya, kemudian di Samarinda juga ada bandaranya sehingga tidak perlu membuat lagi.

 

 

  1. Kaltim memiliki fasilitas olahraga yang memadai

Selain infrastruktur yang diklaim memadai,Kalimantan Timur juga memiliki tiga stadion internasional. Kompas.com (8/5/2019) pernah merangkum beberapa stadion yang ada di Kalimantan Timur yang layak untuk menggelar pertandingan internasional. Stadion tersebut diantaranya adalah Stadion Palaran, Samarinda. Stadion ini beroperasi sejak 2008, tepatnya saat perhelatan Pekan Olahraga Nasional di Samarinda. Kemudian Stadion Aji Imbut, Tenggarong, Kutai Kartanegara. Stadion yang diresmikan pada 2011 ini memiliki kapasitas 35.000 penonton. Selain itu, Kalimantan Timur juga memiliki Stadion Batakan, Balikpapan yang berkapasitas 40.000 tempat duduk. Desain stadion ini disebut-sebut memiliki kemiripan dengan Stadion Emirates di London.

 

  1. Diklaim minim konflik sosial

Dilaporkan Kompas.com (7/5/2019), Presiden menyebut, kajian pemindahan ibu kota Negara tidak hanya urusan infrastruktur, tetapi juga sosiologisnya dan sosiopolitiknya yang perlu dipertajam. Wakil Gubernur Kalimantan Timur (Kaltim) Hadi Mulyadi menyebut di Kaltim tidak pernah terjadi konflik sosial yang massif meskipun masyarakat Kaltim heterogen, perpaduan semua suku dan agama berbaur secara alamai. Hal itu sebagaimana diberitakan Kompas.com (31/07/2019)

  1. Ketersediaan lahan yang memadai

Gubernur Kalimantan Timur (Kaltim) Isran Noor mengatakan penyediaan lahan untuk kebutuhan ibu kota negara yang baru, Kaltim tidak ada kendala. Hal itu sebagaimana diberitakan Kompas.com (02/8/2019). Saat ini, lanjutnya, sudah tersedia lahan yang cukup memadai, yakni sekitar 68.000 hektare dan telah dilaporkan kepada pemerintah pusat. Hanya saja lahan tersebut masih bisa diperluas lagi, yakni ke wilayah timur dan juga barat
Perluasan yang dimungkinkan itu mencapai sekitar 200 ribu hektare dan tidak ada masalah terkait status kepemilikan lahannya. Lebih lanjut ia menjelaskan, rencana pemindahan ibu kota ke Kalimantan sangatlah tepat guna mewujudkan Indonesia Sentris.

 

  1. Dinilai Minim Bencana

Dari aspek geografis, Kaltim diklaim minim bencana, mulai dari bencana longsor, gempa bumi dan lainnya. Namun menurut Kepala Bidang Informasi Gempa Bumi dan Peringatan Dini Tsunami Badan Meteorologi Klimatologi dan Geofisika (BMKG), Daryono, Kalimantan tidak sepenuhnya terbebas dari gempa. "Di Kalimantan tidak benar kalau dibilang tidak ada gempa. Sebenarnya setelah BMKG melakukan instalasi uji monitoring gempa bumi di Kalimantan tahun 2006-2008, aktivitas gempa di Kalimantan dapat terlihat, dan sejak dulu ada," ujarnya sebagaimana diberitakan Kompas.com (31/7/2019).

 

おわり